架空の地場ビジネスホテルの落ち着いたロビー
CASE 03完全な架空シミュレーション

予約システムはある。
でも、ホテルは
それだけでは回らない。

法人ごとの料金や請求方法。長期宿泊への対応。清掃への変更連絡。
設備の不具合。フロントの申し送り。新人への説明。

今回は「○○さんしか分からない」仕事を整理します。

25年分の経験をホテル全体の財産へ

FICTIONAL HOTEL

北上みらいホテル

北上駅から徒歩圏。地域で約25年間営業する、72室の独立系ビジネスホテルです。正社員・パートを含む約18名で、出張者、製造業・設備工事関係者、長期宿泊のお客様などを迎えています。

所在地
岩手県北上市
客室
72室
営業
約25年
スタッフ
約18名

予約システムは昔から使っているものがあるし、予約と会計は今のシステムで特に困ってないんだよね。

ただ、「○○会社さんの請求はどうだったっけ」とかは、事務の佐藤さんに聞かないと分からない。夜勤から朝勤への申し送りも、結局ノートだったり口頭だったりするね。

— 北上みらいホテル 支配人(架空)

CURRENT WORK

予約システムは使っている。それでも、その周りに仕事がたくさんある。

長年ホテルを運営する中で、お客様ごとの対応や例外が増え、ベテランの経験でうまく回ってきました。まず、今の仕事をそのまま見ます。

01予約既存ホテルシステム
02法人客の条件確認Excel・紙・スタッフの記憶
03チェックイン既存ホテルシステム
04特別対応・長期宿泊申し送りノート・口頭
05客室変更フロントから清掃へ口頭・電話・メモ
06設備不具合フロントから担当者へ連絡
07忘れ物紙台帳
08法人請求Excel・紙資料
09勤務交代申し送りノート・口頭
10新人教育先輩スタッフに聞く

予約・会計を担う今のシステム 今回見る「システムの周りの仕事」

クリックした仕事の中身

法人のお客様ごとのルール

『A社は月末締め』『B社は請求書を本社へ』『C社の長期宿泊はこの料金』など、法人ごとの条件があります。

今の困りごとベテランスタッフや事務担当者へ聞かないと分からない。

起こりやすいこと

確認時間請求ミス新人教育

THE REAL ISSUE

ホテルシステムが悪いわけではありません。

予約や会計は、今のシステムで問題なく動いています。今回見直すのは、その外側です。

法人対応
申し送り
清掃連絡
設備対応
今のホテルシステムここは変えない
忘れ物
新人教育
スタッフの記憶
Excel・紙・電話

誰に聞けばいいか。どこを見ればいいか。いつ誰へ伝えるか。会社ごとの対応は何か。設備トラブルの時はどうするか。

長年の経験の中で増えた「ホテル独自のルール」を、みんなが分かる形に整理します。

HOW WE THINK

新しいシステムを探す前に、考える順番があります。

  1. 01

    今の仕事を見る

  2. 02

    『○○さんしか分からない』仕事を探す

  3. 03

    ホテル内のルールを整理する

  4. 04

    今のホテルシステムでできることを確認する

  5. 05

    紙やExcelで十分なところを整理する

  6. 06

    簡単なWebや既存サービスが便利なところだけ使う

  7. 07

    AIが役立つところだけ使う

  8. 08

    必要ならシステム会社や専門企業へ相談する

新しいホテルシステムの導入から始めるCASEではありません。

IMPROVEMENT DEMOS

○○さんが休んでも、仕事が止まらないホテルへ。

ここからは、既存システムに入らない仕事を小さく整理した操作例です。予約・決済・個人情報保存は行いません。

改善案 01

勤務が変わっても、同じ情報を見られる。

紙の申し送りノートをすべて廃止することが目的ではありません。日付・客室・内容・担当・確認状況を整理し、必要な情報を探せるようにします。

申し送り一覧すべて架空の情報です
操作できます
9/2203号室

連泊。明日は清掃不要

清掃日勤未確認
9/2508号室

エアコン異音。設備担当へ連絡済み

設備フロント未確認
9/2法人A

明朝タクシー6:30。手配済み

フロント夜勤確認済み
9/1312号室

忘れ物の問い合わせ。折り返し対応済み

フロント日勤確認済み
9/2301号室

水栓確認後に清掃開始

設備フロント未確認
改善案 02

担当者の記憶を、みんなが確認できる情報へ。

新しい料金管理システムではなく、法人ごとの請求・長期宿泊・駐車場などを確認する内部参照画面の例です。

法人・長期宿泊ルール社名・内容はすべて架空です
検索できます

株式会社A

請求方法
月末締め・翌月請求
送付先
本社 経理部
長期宿泊
7泊以上は担当者へ確認
駐車場
普通車1台まで事前確保
担当部署
総務課

最終的な料金・請求内容は担当者が確認

北上製作所

請求方法
チェックアウト後に一括請求
送付先
北上事業所 管理課
長期宿泊
週単位で宿泊者変更あり
駐車場
車両番号を到着時に確認
担当部署
管理課

最終的な料金・請求内容は担当者が確認

みらい設備

請求方法
15日締め・月末請求
送付先
本社 業務部
長期宿泊
日曜のみ清掃不要が基本
駐車場
工事車両は第二駐車場を案内
担当部署
業務部

最終的な料金・請求内容は担当者が確認

きたかみ技研

請求方法
都度精算
送付先
宿泊者本人へ領収書
長期宿泊
14泊以上は支配人へ確認
駐車場
先着順
担当部署
購買担当

最終的な料金・請求内容は担当者が確認

改善案 03

フロントと清掃が、同じ変更を見る。

既存システムに入らない「当日の補助情報」を共有する例です。本格的なホテルPMSの代わりではありません。

本日の清掃変更ボード9月2日・架空データ
客室を選べます

選択中:201号室。変更内容を口頭だけで終わらせず、同じ画面で確認する例です。

改善案 04

誰が、どこまで対応したかを残す。

小さな設備トラブルも、受付から完了までを一覧で共有します。Excelで十分ならExcel。既存サービスで十分なら既存サービスを使います。

設備対応一覧すべて架空の記録です
絞り込めます
発生日場所症状状況担当対応内容完了日
9/2508号室エアコンから異音業者へ連絡設備担当利用停止・点検依頼済み
9/2301号室洗面水栓のゆるみ確認中フロント現場確認を依頼
9/12階廊下照明が点滅対応済み設備担当ランプ交換・点灯確認9/1
8/31ロビーWi-Fiが一時不安定対応済み夜勤再起動後、接続確認8/31

HOTEL MANUAL

基本は自分で確認。判断は先輩や責任者へ。

マニュアルは、人を不要にするものではありません。基本的な内容を自分で確認し、判断が必要なことは相談します。

法人請求の確認手順

法人ルール一覧で締め日・送付先を確認し、請求内容は事務担当者が最終確認します。

金額や契約条件が一覧と異なる場合は、支配人または事務担当へ相談。
忘れ物を受け付けたとき

発見日・場所・品目・保管場所を記録し、問い合わせ時は複数の情報を照合します。

貴重品や個人情報を含む物は、責任者へ報告。
深夜の設備故障

安全を確認し、客室移動の必要性を責任者へ連絡。設備対応一覧にも状況を残します。

安全・宿泊可否・返金の判断は、必ず責任者へ相談。
AI SEARCH DEMOAIも、役立つところだけ。
架空デモ

AIが勝手に判断するのではなく、ホテル内で整理した情報を探しやすくする補助です。

整理済みのホテル内情報から回答

ホテル内の登録情報では、株式会社Aは月末締め、請求書は本社経理部へ送付となっています。最終的な請求内容は、担当者が確認してください。

お客様への対応と最終判断は、人が行います。個人情報や社内情報を、無条件に外部AIへ入力しません。

BEFORE / AFTER

変えるのは、ホテルシステムではなく、その周りの仕事です。

今のホテルシステム予約・客室・会計
紙の申し送り
法人別Excel
清掃への電話・口頭
設備メモ
紙の忘れ物台帳
スタッフの記憶
仕事改善前改善後
ホテルシステム現在のシステム現在のシステム(変えていません)
申し送りノート・口頭共通の申し送り情報
法人客対応Excel・紙・担当者の記憶みんなが確認できる
清掃変更電話・口頭・紙同じ変更情報を見る
設備不具合担当者へ直接連絡対応状況を共有
新人教育ベテランへ聞くマニュアル+必要なら先輩へ
AI特になし情報検索・文章整理の補助

PURPOSE

人を減らすためではなく、
人にしかできない仕事へ時間を戻す。

探す。聞く。転記する。確認する。そうした小さな作業を減らし、お客様への対応やスタッフ同士のコミュニケーションに時間を使えるようにします。

お客様への声掛け困っている方への対応クレーム対応観光案内体調不良への対応例外対応安全確認

AI BOUNDARY

AIに任せない判断を、先に決めておく。

AIは主役ではありません。整理・検索・下書きなど、役立つところにだけ使います。

AIが補助できること

  • ホテル内マニュアルを探す
  • 申し送り内容を整理する
  • 法人向け案内メールの下書き
  • 設備対応記録の要約
  • スタッフ向け資料の下書き

人が判断すること

  • 宿泊可否・クレーム対応の最終判断
  • 返金判断・料金変更の承認
  • 顧客との重要な交渉
  • 個人情報に関する判断
  • 緊急時の安全判断
個人情報を、無条件に外部AIへ入力しません。

実際の利用では、個人情報・社内情報の取り扱い、利用サービスの規約、社内ルール、必要な安全管理を確認します。このサイトの情報はすべてダミーです。

KITAKAMI地域背景

LOCAL CONTEXT

北上の宿泊環境も変わっています。

北上駅周辺では近年、新しいホテルの開業・出店が続いています。製造業や関連企業が集まる北上では、出張・工事・設備関連・技術者・取引先など、さまざまなビジネス宿泊需要があります。

宿泊施設が増える中で、設備だけではなく、「限られたスタッフで安定したサービスを続けるための仕事の整理」も重要になります。

※地域の市場環境についての一般的な背景説明です。実在ホテルの内部業務や課題を示すものではありません。

OUR POSITION

まず、ホテルの今の仕事を一緒に見ます。

最初から「ホテルシステムを変えましょう」とは考えません。今使っているシステム、紙、Excel、スタッフ間の連絡、長年続いているルール。それぞれを見ながら整理します。

変えなくていいもの

今のホテルシステムなど、問題なく動いているもの

整理した方がいいもの

人に聞かないと分からないルールや連絡

Excelで十分なもの

小さな一覧や記録で解決できる仕事

専門業者へ相談するもの

安全・設備・大きなシステムに関わる仕事

現在お願いしているホテルシステム会社やIT業者さんと相談しながら進めることもできます。

START WITH A CONVERSATION

何を頼めばいいか
決まっていなくても大丈夫です。

ベテランしか分からない仕事がある申し送りがうまく伝わらないExcelが何個もある今のホテルシステムは変えたくない新人へ同じ説明を何度もしている

そんな段階で構いません。今の仕事を一緒に見ながら、どこから整理するとよいのかを考えます。